蛍光塗料なのでブラックライトを当てると反応します。写真だとちょっとオレンジっぽくなっているのがわかりますね。じゃあ粉のほうはというと……
こちらは蓄光パウダー。光に当てておいて暗闇に移すと発光します。この2種類を混ぜることで劇中の“光る赤”を再現しようという仕様なんですね。
詳しい使い方は付属の説明書に書いてありますが、蛍光塗料の量を10とすると、そこに3割くらいのパウダーを混ぜると良いということです。
これは蛍光塗料のみの状態。
これに蓄光パウダーを3割ほど混ぜた状態がこちら。若干オレンジっぽくなっていますね。
それではいよいよ本番。実際にパーツに塗ってみます。
先ほどの塗り方で1回目の塗装を終えた状態。なんとなくまだ白っぽいですね。この手の塗料はどれだけ厚い塗装面が作れるかがポイント。この上から何層か塗り重ねていきたいと思います。
これが4回塗り重ねた状態。しっかり赤く発色しているので、このあたりで良しとします。
塗料には蓄光パウダーが混ざっているので仕上がりも若干ザラッとしたものになります。
しっかり乾燥すればスミイレも可能です。
はい、こんな感じ、なんだか盛り上がるなぁ(笑)。
通常のボトムズカラーと比べてみると大分明るい赤ですが、まあエフェクトを前提とした色なので当然といえば当然です。
さて、できた! と思ったら忘れているところがありました。忘れていたのはカメラレンズの赤い部分。この状態ではキット付属のジェルシールを受かっていますが、劇中ではここも赤く光ってましたよね。
気付いちゃったらやるしかないということで、キットに付属するレンズパーツに蓄光パウダーを混ぜないで蛍光カラーだけを塗りました。これはレンズの透明感を演出したかったため。
はい、差し替え終了。
まずはメインライトをうんと弱くしてブラックライトを当ててみました。うぉぅ、これは盛り上がる! メインレンズも青く光っているのは塗装に蛍光ブルーと蛍光ブルーグリーンを混ぜたものを塗ってあるためです。
今度はライトを消して蓄光具合を確認。ううむ、これも盛り上がるなぁ!!
線香亭無暗(せんこうていむやみ)氏 プロフィール
各模型メーカーのサンプルなどを手がけ、プライベートも含めて年間100個前後の完成品を仕上げる“量産系”プロモデラー。